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　今、多くの人がメールやSNSなどのメッセージで顔文字と絵え文字を使っています。みなさんも顔文字や絵文字があるメールをもらったり、使ったりしたことがあるでしょう。下のメッセージを見てみましょう。


　(1)と(2)は顔文字、(3)と(4)は絵え文字です。(1)はくラスが休講きゅうこうになって「うれしい」、(2)は「びっくりした」、(3)は「悲しい」、そして(4)は「怒っている」という気持ちを表しています。このように顔文字と絵文字を使えば、自分の気持ちを簡単かんたんに伝つたえられます。では、顔文字と絵文字はどんな違いがあるのでしょうか。

　顔文字は、１方以上あると言われています。顔文字を使って、いろいろな気持ちが伝つたえられます。でも、顔文字は文字や記号きごうで作られているので、変なものもたくさんあり、もらった人は意味がわからない時もあります。例たとえば、「ヾ(*ФωФ)ﾉ」はどんな意味かわかりますか。

　一方、絵文字は顔文字と比べて表情はとてもわかりやすいです。例たとえば、😂という絵文字を見たら、「うれしくて泣ないている」という感情がすぐわかります。また、絵文字には、食べ物やスポーツなど生活を表すものがたくさんあります。感情以外にいろいろなことが表せて便利べんりです。
　ところで、絵え文字は、日本で作られたものです。知っていましたか。今、「emoji」という言葉ことばは、「Karaoke」のように世界中で使われています。最近の調査の結果によると、絵文字のほうが顔文字より多く使われているそうです。

　このように顔文字と絵え文字は違いますが、言葉ことばや文化によって使い方や意味の違いも見られます。まず、日本語と英語の顔文字を比べてみましょう。


　日本語の顔文字は顔が縦たてになっていますが、英語の顔文字は横になっています。また、日本語では目で表情を表すものが多いですが、英語では口で表情を表すものが多いです。日本には「目は口ほどに物を言う」ということわざがあります。それは「何も言わなくても、相手の目を見れば、何を考えているかわかる」という意味です。だから、日本ではこのような顔文字が生まれたのかもしれません。
　次に絵文字を見てみましょう。下の二つの絵文字🙏の意味は同じでしょうか。


　答えがわかりますか。日本語の文では、🙏は「お願いします」「ごめんなさい」という意味ですが、英語の文では「お祈いのりします」という意味で使われています。このように同じ絵文字でも文化によって意味が変わる場合ばあいがあります。
　また、キスを表す絵文字😘は、フランスやスペインなどでは、自分の家族や友だちに「さようなら」の意味でよく使うそうです。フランスやスペインではあいさつにキスをするからです。でも、日本ではあいさつにキスをしません。日本人が、外国人から「It was nice meeting you again.🙏」のようなメッセージをもらったら、「この人は私が好き？」と思うかもしれません。

　今度、SNSで顔文字や絵え文字を見たら、考えてみましょう。「これを使った人はどんな人？」「どんな気持ちを伝つたえたい？」文字だけでは表せない気持ちがもっとわかるかもしれません。