第20課 - Reading Practice: 猫の皿
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江戸時代 Edo period (1603-1867)
落語家 comic storyteller
身ぶり gesture
いなか countryside
江戸 former name of Tokyo
値段 price
茶店 teahouse
えさ feed
止まる to stop
めずらしい unusual; rare
両 a unit of currency used in the Edo period
する to cost
主人 owner
置く to put; to place
そうだ! I have an idea!
だます to deceive
抱く to hold something in one's arm
にこにこする to smile
無理な impossible
やった! I did it!
心 mind; heart
絶対に definitely; no matter what
渡す to give; to hand
がっかりする to be disappointed
ひっかく to scratch
最悪 the worst
売れる to be sold
かしこい clever
B落語「猫の皿」を読みましょう。
落語は今から三百年以上前の江戸時代に始まりました。この時代にたくさんの人の前でおもしろい話をして、お金をもらう人がいました。このおもしろい話を落語と言い、落語をする人を落語家と言います。落語家は一人でいろいろな声や身ぶりを使って、おもしろい話をします。今でも落語はとても人気があります。
江戸時代の落語の一つ、「猫の皿」を読んでみましょう。
ある所に、一人の男がいました。男はいなかに行って古い物を買い、江戸でそれを高い値段で売っていました。
ある日、男は川の近くにある茶店に入りました。男は茶店でお茶を飲みながら、外を見ていました。その時、猫が歩いてきて、えさが入った皿の前で止まりました。男はびっくりしました。その皿はとてもめずらしい物で、一枚三百両もする皿だったのです。
男は思いました。
「茶店の主人はあの皿がいくらか知らないんだ。だからあんなに高い物を猫の皿に使っているんだ。そうだ!主人をだまして、あの皿をいただこう!」
男は猫を抱き、にこにこしながら主人に言いました。
「かわいい猫だね。私は猫が大好きなんだ。前に猫を飼っていたけど、どこかに行っちゃって……。ご主人、この猫くれないか。」
「無理でございます。この猫は私の家族みたいで、とてもかわいいんです。」と主人は言いました。
「じゃあ、三両払うから、どうだ?」
三両というお金はとても大きいお金です。
「わかりました。猫をさしあげましょう。」茶店の主人はうれしそうに言いました。
「やった!」
男は心の中で笑いました。そして主人に三両払って、言いました。
「この猫の皿もいっしょに持っていくよ。」
「それはさしあげられません。」主人は言いました。
「どうして。こんなきたない皿。いいだろう。」
男は何度も頼みましたが、主人は絶対に皿を渡しませんでした。
男はがっかりしました。その時、猫が男をひっかきました。
「痛い!何だ、この猫!こんな猫、いらないよ!」
皿はもらえないし、猫はひっかくし、最悪です。男は主人に聞いてみました。
「どうしてその皿を渡したくないんだ。」
「これはとてもめずらしい皿で、一枚三百両もいたします。家に置くとあぶないので、こちらに持ってきたんです。」
主人は話を続けました。
「それに、ここに皿を置いておくと、時々猫が三両で売れるんですよ。」
C質問に答えてください。
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